現在、カエル探偵団ではカエルツボカビの通報や質問の受付を中断させていただいております。
カエルツボカビに関しての問い合わせは以下にお願いいたします。
麻布大学獣医学部病理学研究室
メールアドレス:v-path@azabu-u.ac.jp
以下の情報は2009年4月現在の情報です。
カエルツボカビ症発見の経緯
2006年12月25日に日本にカエルツボカビ症が上陸したことを麻布大の宇根有美准教授の研究グループが発表しました。その後の調査で、マルメタピオカガエル、アマゾンツノガエル、ベルツノガエル、イエアメガエルなど少なくとも9種類以上の外国産ペットガエルがカエルツボカビ症に感染していることが確認され、その多くが最終的に死亡に至っています。ただし、感染してもしなないカエルも確認され、アフリカツメガエルやウシガエルなどはカエルツボカビが皮膚に付着してもそれによって死ぬことはほとんどないようです。現在、国内に流通する外国産カエル類の一部にはまだカエルツボカビ症が広がっていると考えられています。カエルの飼育をしている人、これから飼育しようと思っている人は注意をしていただきたいと思います。
カエルツボカビの野外への侵入
2007年6月には、国内の野生ウシガエルからカエルツボカビのDNA断片が検出され、その後の環境省の全国調査でも国内数カ所で在来種からカエルツボカビのDNA断片が発見されています。この状況から、すでに国内の野生下にはカエルツボカビが侵入していることが明らかとなっています。しかし、国立環境研究所の五箇公一主席研究員がこれらのカエルツボカビDNAを分析した結果、国内野生下には遺伝的に異なるカエルツボカビが複数存在することが明らかになってきています。また、実験室内で20種類以上の在来種に対し、カエルツボカビを感染させたところ、3種類でカエルツボカビによる死亡と思われる症例が確認されました。在来種の中にカエルツボカビ症を罹患するカエルは存在することが確かめられています。
その一方、現在(2009年春)、我々が把握する限り、カエル類の大量死が起こる兆候はありません。それどころか国内でカエルツボカビ症が原因で野生のカエルが死亡したという報告さえ我々の元には届いていません。こうした実験結果と野外との相反する事実が何を意味するのか、今のところは分かっていません。国内のカエルがカエルツボカビに耐性があり、何の問題もない可能性もありますが、国内野生下で見つかっているカエルツボカビは外国で猛威を振るっているカエルツボカビと種類が異なるので被害が出ていないだけで、今後外国産のカエルツボカビが野外に侵入すると大量死が起こる可能性も否定できません。何れにしても今後の研究結果を待つ必要があり、まだ安全宣言が出される状況にはありませんので、今後とも慎重に行動する必要がありそうです。なお、カエルツボカビ症の野外対策、詳しい症例や飼育者向けの対策は次のサイトで確認出来ます。正しい知識を身につけ、冷静に行動して下さい。
カエルツボカビ症の症例や飼育者向け対策(専門サイトへのリンク)
麻布大学
http://www.azabu-u.ac.jp/
日本獣医病理学会、日本獣医病理学専門家協会
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsvp/
日本獣医学会
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsvs/index.html
WWFジャパン
http://www.wwf.or.jp/chyt2007/
日本動物園水族館協会
http://www.jazga.or.jp/
日本爬虫両棲類学会
http://zoo.zool.kyoto-u.ac.jp/herp/indexj.html