カエル探偵団は、両棲類と人間とのより良い関係を模索する(プロ・アマチュア・学生を問わない)研究者やナチュラリストの集まりです。
わたしたちは、両生類と人間が共存できる未来をつくるために努力します。
わたしたちは、両生類の保全や保護に役に立つ研究や技術の開発に努力します。
わたしたちは、両生類の保全や保護に関する情報の収集に努力します。
わたしたちは、わたしたちの持つ情報や技術を一般に公開していきます。
カエル探偵団では、研究者が出来うることに重点を置こうと考えています。具体的にカエル探偵団の活動を五つの柱にまとめました。
3-1.保全に必要な情報の収集と公開
これは、現在の両生類保全データベースの充実を意味します。日本中に散らばっている両生類の自然史的文献やパーソナルコミュニケーションなど、ほっておくと消えてしまうような資料をデータベース化したいと思います。また、それぞれの種についてこんなことを目撃したなど、一例報告もどんどん蓄積していきたいです。こうした情報は、原則として一般の人がアクセス可能な状態にしておきたいと思います。
3-2.調査のガイドラインの制作
今後各地で行われる(行って欲しい)両生類の調査に役に立つものを作ろうと考えています。調査の時期や調査内容など両棲類の保全を目的とした調査の手引き書が必要だと考えています。
3-3.両生類生息状況の把握
今どの種が減りつつあり、あるいは分布域に変化が生じつつあるか、帰化種が定着したなどという報告をタイムリーに共有しあえるシステムを構築します。
3-4.両生類の保全に関する議論の場の提供
例えば、本来そこに分布しない種を発見したとき駆除すべきか否かといった問題や、保全すべき種はどの種であるか、あるいは単純な質問などについて爬虫両棲類研究者や保全に関心のある方が自由に意見交換できるようにしたいと考えます。
3-5.JAMP(Japanese amphibian monitoring project)の実施準備
この実施には相当な時間と労力がかかります。私としては、カエル探偵団の独自プロジェクトではなく、環境庁などのお役所が主催し、カエル探偵団は支援に回るというのが理想です。当面はその準備にあたります。
この他に、爬虫両生類学会でも指摘された爬虫類に関する保全についても取り組む必要があります。カエル探偵団でも爬虫類の情報収集にあたり、爬虫類の保全に取り組む組織に引き継いでいきたいと考えます。
なるべく団員の独立性を尊重し、枠をはめるようなことはしたくはありませんが、何も決めないでおいてカエル探偵団の活動が行き詰まったり、団員同士でいさかいが起こったりすることも避けたいと思います。そこで団員の皆さんに尊重していただきたい4つのルールを提案いたします。
4-1.団員は個人の責任において活動すること。
まさかカエル探偵団の名前を使って、アベサンショウウオやイシカワガエルを採集しようとする人はいないでしょうが、団員としての活動には十分注意をお願いいたします。各団員は両生類の保全に関与する者としての自覚を持って行動し、生じた結果は自分自身で処理するべきだと考えています。4-2.団員は団の中立性を尊重すること。
カエル探偵団はあらゆる勢力から中立であり続けたいと考えています。特定の団体からの支援を受けないのと同時に特定の団体を支援したりはしません。実はこれは簡単なようで難しく、すべてから中立性を確保することはありえないのかも知れませんが、ポリシーとしてはそのようにありたいと考えています。具体的な例としては、カエル探偵団は地域の保全運動へ直接は関与しないというスタンスをとりたいと思います。もちろん、地域の自然を保全出来なければ、両生類の保全も机上の空論すぎません。しかし、地域によって保全運動のスタイルも政治的動きも様々です。場所によっては複数の団体が対立していることもあります。そうした現場にカエル探偵団が乗り込んでいくことによって、特定のレッテルを張られたり、政治的な争いに巻き込まれ、探偵団の活動が潰されていくことは避けたいと思います。もちろん,個人の立場・責任で直接の保護活動に関わることは大いに推奨されます。カエル探偵団はその後方支援的な活動としたいと思います。4-3.団員は団や他の団員の名誉やクレジット(先取権)を傷つけないこと。
たとえ考え方が違っていたとしてもカエル探偵団の取り組みの中では、いさかいを起こさないようにお願いいたします。クレジットを傷つけないというのは、例えば探偵団で知り得たデータを論文にしたり報告書に使ったりする必要が生じた場合には、必ず情報の発信者の了解を取り付ける、他人のフィールドを荒らしたりしないなど、研究上のマナーのことを指します。4-4.団員はボランティア精神を失わないこと。
必要ないかも知れません。カエル探偵団の活動に賛同される皆さんは、自己を利するために団を利用する人はいないと信じています。
カエル探偵団には階層的な組織を置きません。世話人として福山欣司(慶応大学生物学教室)が団の取りまとめにあたっています。また、団では一律の会費などは徴収しません。インターネットに関わる維持管理費はそのサーバーを管理する団員の好意によるものです。ただし、印刷物の配布などの必要性が生じた場合、郵送費などの事務費の実費を徴収されることがあります。
6.カエル探偵団 団員資格
両生類の保全・自然史に関心を持つ方で、この文章に賛同して活動をしていただける方ならどなたでも参加資格があります。一応、研究者を中心とした集まりになっていますが、夏休みの自由研究でもりっぱな研究だと考えています。
7-1.入団手続き
カエル探偵団は、団と言いながら拘束力のない自主的な組織ですから、団則をお読みいただき、賛同いただいた段階ですでに団員です。現在、カエル探偵団では重点的に取り組む活動をプロジェクト化して、参加したいプロジェクトへの登録を行っています。登録を行う理由は、名前だけの幽霊団員を作らないためと、具体的に何をするのかを知っていただくためです。お手数ですが、http://web.hc.keio.ac.jp/~fukuyama/frogs/froggroup/log/index.html
へ行っていただき、参加したいプロジェクトとお気に入りの両生類の登録をして下さい。登録用紙を福山までメールしていただくと、名簿とメイリングリストへ登録いたします。なお、メールを使えない方は郵送でお送りいただいても構いません。メールを持たない団員のためには探偵団ニュースを隔月で発行しています。
7-2.脱退手続き
脱退するときは、脱退希望と書いたメールを福山宛にお送り下さい。名簿とメイリングリストから削除いたします。