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樹上で暮らすための吸盤を持っているカエル。アマガエルも樹上性で吸盤を持ちますが、分類学上アオガエル科はアカガエル科に近く、アマガエル科はヒキガエル科に近いといわれます。日本には4属9種が分布し、帰化種であるシロアゴガエルと台湾にも分布するアイフィンガーガエルとニホンカジカガエルを除いた残り6種が日本固有種です。各種の分布はこちら。
記載:成体の大きさは、雄で42-60mm、雌で59-82mm。すべての指に大きな吸盤、指間にはみずかきを持ちます。体色は緑色ですが、地域によっては背面や手足に黒色や暗褐色の不規則な模様を持つ個体もいます。幼体は同じ地域に棲むシュレーゲルアオガエルに似ていますが、本種の方が、背の皮膚はざらつき、目の虹彩が赤みがかることで、区別できることがあります。
生息場所:山地や平野の森林に生息しています。
生態:完全な樹上で、繁殖期以外はほとんど地上に降りることはあまりありません。おもに小昆虫類を食べ、5月から7月にかけて池や沼、地域によっては水田などで繁殖します。雄は池に迫り出した木の上や水面で鳴いて雌を呼びます。雄を背負った雌は直径十数cmの白い泡状の卵塊を水際の樹木の枝や岸辺の草などに付着させるようにして産みます。泡巣を造る際に1ひきの雌に数匹の雄がしがみつくことがあります。
分布域:本州と佐渡島。どちらかというと日本海側に多く生息。
鳴き声:WAVファイル(約100Kb)
文献資料:準備中
記載:成体の体長は、雄で30〜43mm、雌で40〜55mm。体色は緑色で、個体によっては背に黄色の小斑点が散在します。繁殖期の雄ののどには黒い色素が密に広がります。モリアオガエルとは、本種がより小型、背中の皮膚が平滑、眼の虹彩が金色であることなどから区別できます。また、雄はアマガエルと混同されやすいのですが、本種には鼓膜から鼻にかけての黒い条や背中のH字状の斑紋がないことから区別できます。
生息場所:丘陵地から平野部までの水辺の周辺の林や草地に生息しています。
生態:おもに大型草本や樹木の上で暮らし、小昆虫類を捕食します。繁殖期は3月から6月。水際の斜面の地中に雌が巣穴を掘り、直径40〜80mmの白い泡状の卵塊を産みます。卵数は100〜660個。卵は黄白色、直径約2.5mm。オタマジャクシは、降雨により巣穴から流れ出し、水中で成長、最大で全長約50mmに達し、6月から8月に変態します。おもな捕食者は、成体では、ヤマカガシ、シマヘビ、イタチ、オタマジャクシでは、水生肉食昆虫、アカハライモリ。
分布域:本州、四国、九州、五島列島。
鳴き声:WAVファイル(約100Kb)
文献資料:準備中
記載:オキナワアオガエルの亜種です。成体の大きさは、雄で45-50mm、雌で65-80mm。すべての指に大きな吸盤と指間にはみずかきを持ちます。体色は緑色です。
生息場所:山地や平野の森林に生息します。
生態:樹上で、繁殖期以外はほとんど地上に降りることはないようです。おもに小昆虫類を食べる。12月から5月にかけて池や沼、水田などで繁殖します。雌は直径10cm程度の白い泡状の卵塊を水際の樹木の枝や岸辺の草などに付着させるようにして産みますが、乾燥しているとシュレーゲルアオガエルのように土の中に産卵することもあるようです。
分布域:奄美大島、徳之島。
鳴き声:WAVファイル(約100Kb)
文献資料:準備中
記載:雰囲気はシュレーゲルアオガエルを大きくした感じです。成体の大きさは、雄で40-50mm、雌で50-70mm。すべての指に大きな吸盤、指間にはみずかきを持ちます。背中の皮膚はなめらかです。体色は緑色で、モリアオガエルのように斑紋が出る個体はいないようです。
生息場所:山地や平野の森林に生息します。比較的人家に近い場所にもいます。
生態:アマミアオガエルとほぼ同じです。
分布域:沖縄本島。
鳴き声:WAVファイル(約100Kb)
文献資料:準備中
記載:石垣島と西表島に棲むアオガエルです。成体の大きさは、雄で40-50mm、雌で50-60mmくらい。すべての指に大きな吸盤、指間にはみずかきを持ちます。体色は緑色です。大腿部の下部は赤地に小さな黒い斑紋があります。
生息場所:山地や平野の林に生息しますが、人家近くや畑などの周囲にもいます。
生態:おおむねアマミアオガエルやオキナワアオガエルと同じですが、雄の鳴き声は全く異なります。
分布域:石垣島、西表島。
鳴き声:WAVファイル(約100Kb)
文献資料:準備中
記載:東南アジア原産の帰化種で、沖縄県で戦後発見されました。胴の長いスマートなカエルです。成体の大きさは、雄で50mm前後、雌で70mm前後。すべての指に吸盤をもちますが、水かきは後足のみにあります。体色はクリーム色から黄土色で、背中には鼻先からお尻にかけて数本の不明瞭な暗色の縞模様がありますが、まったくない個体もいます。口には白く細い縁取りがあります。
生息場所:平地を中心に分布域を拡大しています。町中の小さな林にもいたりします。
生態:完全な樹上です。繁殖期以外はほとんど地上に降りることはありません。4月から10月ころまで、長い繁殖期間を持ちます。繁殖場所は、池や沼から用水路、井戸、水の溜まったドラム缶まで、水が溜まっていればどんなところでも良いようです。水辺の上の木や水際などに、泡状の卵塊を付着させます。
分布域:沖縄本島。
鳴き声:WAVファイル(約100Kb)
文献資料:準備中
記載:樹上生の小さなカエルです。成体の体長は、雄で31〜35mm、雌で36〜40mm。体表に小さな突起が散在します。指先に吸盤、後肢に未発達の水かきを持っています。体色は灰褐色から灰黒色で、不明瞭な斑紋を持つ個体もいます。ニホンカジカガエルに大きさや形態が似ていますが、本種には、ニホンカジカガエルの背にある顕著な大型のX字状の皮膚の隆起がないので、それで区別できます。
生息場所:山地の森林に生息します。
生態:ほとんど樹上で暮らし、小昆虫類を捕食して暮らしています。繁殖期は周年おこなわれ、繁殖場所は樹洞や木の又、タケの切り株などに溜まった水たまりなどです。雄がそうした水たまりをテリトリーにして雌を待ちます。雌は直径1.6〜1.7mmほどの卵を水面より上の壁面に産みつけます。一回の産卵数は、30〜60個。産卵後、雌は未受精卵をオタマジャクシに給餌するというめずらしい習性があります。卵は1週間ほどで孵化し、1ヶ月以上かかって変態します。
分布域:石垣島、西表島、外国では台湾。
鳴き声:WAVファイル(約100Kb)
文献資料:準備中
記載:美しい声で鳴くことで昔から有名なカエルです。成体の体長は、雄で33〜45mm、雌で40〜70mm。体形は扁平で、すべての指先に吸盤、後肢にのみ発達した水かきを持ちます。体色は茶褐色から灰黒色で周囲の石や岩によく似ています。
生息場所:山地の開けた渓流やその周囲の森林に生息。
生態:普段は樹上や崖などで暮らし、小昆虫類を捕食して暮らしています。繁殖期は4月から7月。雄は渓流の瀬に集まって、岸や転石の上でテリトリーを作って鳴きます。卵は直径1.7〜2.5mmで、瀬の転石の下に一度にまとめて産みつけられます。一腹卵数は250〜800個。オタマジャクシは、瀬の石に生えた藻を食べ、最大で全長約55mmに成長し、。月から8月に変態します。おもな天敵は、成体では、ヤマカガシ、イタチ、タヌキ、オタマジャクシでは、ヒバカリ、アオグロハシリグモなどです。
分布域:本州、四国、九州。
鳴き声:WAVファイル(約100Kb)
文献資料:準備中
記載:別名リュウキュウカジカガエルとも呼ばれます。胴体に比べ手足の長いカエルで、外見も生態も本州のカジカガエルとかなり違います。成体の大きさは、雄で30mm程度、雌で35mm程度。指には吸盤があります。後足の指間にはみずかきを持ちます。体色は赤茶色から黄色まで、個体差が大きいのですが、たいていの個体の背中にはX字状の暗色の斑紋があります。後足には地色よりやや暗い色の太い縞模様が並んでいます。
生息場所:山地や平野まで、広い範囲に生息しています。
生態:樹上でも見かけますが、地面にいる方が多いようです。地域により異なりますが、4月から10月にかけて池、沼、水田、プール、林道のわだちに溜まった水などあらゆる水辺で繁殖します。雄は水辺の岸で甲高い声で鳴いています。雌は水たまりにそのまま卵を産み、カジカガエルのように石の下に卵を産みつけることはありません。
分布域:宮古島と大東島を除く、奄美大島以南の多くの島に分布します。台湾にもいます。
鳴き声:WAVファイル(約100Kb)
文献資料:準備中